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紙を食べるヤギ。海苔を食べる日本人。

 日本に帰ったら…美味しいお寿司を食べたい♪
 ということで、今回はお寿司に関する話題を提供したいと思います。
紙を食べるヤギ。海苔を食べる日本人。_c0208671_3552793.jpg

 巻き寿司に軍艦巻き。お寿司の名脇役として、「海苔」は欠かせません。海外ではあまり食されることはありませんが、日本人は昔から好んで海苔を口にしてきました。その結果…日本人は「海苔の精霊」から「贈り物」を授かったようです。

 ヤギは紙を食べる動物として知られています。白ヤギさんも黒ヤギさんも、手紙を読まずに食べてしまうのは有名な話です。紙を消化するにはセルラーゼという酵素(こうそ)が必要なのですが、ヤギはこの酵素をもっているのです。正確には、ヤギ自身がこの酵素を作っているわけではなく、ヤギのおなかの中に共生している菌がこの酵素を作っていて、このおかげでヤギは紙を消化できるのです。

 これまで、海苔は体の中で消化されずに排泄されるものと考えられていました。確かに、西洋人は海苔を消化する酵素を持っていません。ところが、日本人はこれをもっているようなのです。
紙を食べるヤギ。海苔を食べる日本人。_c0208671_3561160.jpg

 海苔を消化する酵素というのは珍しく、海の中に棲むごく限られた細菌しかもっていません。日本人は昔からよく海苔を食べていたので、海苔と一緒にこの細菌を口にしたのかもしれません。そして、この海からやってきた細菌が、日本人のおなかの中にいた腸内細菌へと、海苔を消化する酵素をプレゼントしたのだろうと考えられています。

 私たちの体は、私たちの食文化に合った体になっている、
 ということでしょうか。
 どうりでお寿司を食べたくなるわけです♪


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# by dreamwhile | 2010-05-05 04:01  

一休み中♪

ただいま日本に一時帰国中です。

一休み中♪_c0208671_15234221.jpg


次回更新は5月の予定です。ぜひまた遊びにきてください♪



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# by dreamwhile | 2010-04-16 15:25  

熱中症にご注意!

熱中症にご注意!_c0208671_9362728.jpg これから暑くなってくると、熱中症が増えてきます。車に置き去りにされた子供がぐったりしている、というニュースを耳にすることも少なくありません。

 インフルエンザの場合、非常事態の知らせを聞いた脳が体の設定温度を上げ、体温が上昇するわけですが、熱中症の場合、設定温度は正常なのに、気温が高すぎたり、体を冷やす仕組みが上手く働かなかったりして、体温が上昇します。


 通常、体温が設定温度よりも高くなると、体を冷やそうとする仕組みが働きます。体を冷やそうとする仕組みには、①皮膚から空気中へ熱を放散させる、②汗の蒸発によって熱を放出する、という2つがあります。


熱中症にご注意!_c0208671_9371591.jpg ところが、気温が37℃を超えてしまうと、①の方法は上手く働きません。体温よりも気温のほうが高いわけですから、熱は体外に逃げず、逆に体内に取り込まれてしまうのです。炎天下の車中などは、気温が50℃、60℃、70℃近くまで上がり、極めて危険な状況になります。

 ②の方法も万能ではありません。湿度が高くなると、汗は蒸発しませんので、汗をかいても熱を放出することができなくなってしまいます。

 日本の夏は高温多湿です。そのような環境の中で、長時間運動をしていると(運動によって体内でさらに熱が発生します)、健康な人でも熱中症になってしまいます。そのような場合には、体温を下げるお手伝いをしてあげなくてはなりません。

 まず、涼しい場所に体を移し、休ませます。症状がひどい場合には救急車を呼びます。症状が軽い場合には、水分と塩分を補給しつつ、あおいだりしながら体をクールダウンさせます。処置が早ければ、たいていの場合は元に戻ってくれます。処置が遅れると、命取りになる場合もあります。これから暑くなってきますので、どうぞご注意ください。


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# by dreamwhile | 2010-04-11 09:40  

かぜをひくと、どうして熱がでるの?


 インフルエンザにかかると高熱がでます。どうして熱がでるのでしょうか?

かぜをひくと、どうして熱がでるの?_c0208671_11422350.jpg

 熱がでた時は解熱剤。咳がでた時は咳止め。そう思い込んでいる方って多いと思います。高熱が続くと体力を消耗しますし、ひどい咳が続くと生活に支障をきたします。そういう場合には、確かに、解熱剤や咳止めが役にたちます。でも、熱や咳というのは、基本的には私たちの体の防衛手段であって、それを無理に抑え込むのは逆効果だったりもします。

 細菌やウイルスなどが体の中に侵入してくると、私たちの体のおまわりさん(白血球)がそれを発見します。おまわりさんは非常事態であることを周りに知らせ、援軍を呼びます。この知らせは脳にも届けられ、知らせを受け取った脳は、体の設定温度を上げようとします。

かぜをひくと、どうして熱がでるの?_c0208671_11382847.jpg

 そうです。私たちの体には、設定温度があるのです。ちょうど冷暖房の設定温度と同じような感じです。部屋の温度が設定温度よりも低ければ、暖房が部屋を暖め、部屋の温度が設定温度より高ければ、冷房が部屋を冷やします。

 私たちの体の設定温度は、ふだんは37℃くらいに設定されているのですが、非常事態の知らせを受け取った脳は、設定温度を38℃、39℃、時には40℃にまで上げます。設定温度が39℃なのに、実際の体温が37℃だと、寒気を感じます。すると、ブルブルと震えがきます。この震えは、熱を産生するための反応で、こうすることによって体温を設定温度に近づけようとしているのです。高熱が出る直前に、寒気を感じたり震えがきたりするのは、このためです。

 では、なぜ、非常事態の時に設定温度を上げるのでしょうか?

 どうやら、設定温度を上げると、援軍を呼ぶのに都合がいいようです。全身をパトロールしてまわっている白血球は、体温が上がると戦闘モードに入り、現場に向かおうとするようです。

 また、敵の勢いを止める意味合いもあるようです。かぜの原因ウイルスなどは、体温が高くなると増殖しにくくなるようです。


 このように、熱が出ることには意味があるのです。戦闘に関係していない一般の細胞にとっては、高熱が続くのはいい迷惑なのですが…


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# by dreamwhile | 2010-04-03 11:47  

神をも畏れぬ(?) iPS 細胞の潜在能力

 ここ数回にわたって、iPS細胞とはどのような細胞なのかをお話してきました。今回は、神をも畏れぬiPS細胞の潜在能力についてお話し、このシリーズの結びとしたいと思います。

 iPS細胞というのは、私たちの体の中のごく普通の細胞を採取してきて、それを万能細胞に仕立て上げたものです。活発に細胞分裂し、どのような細胞にも変身できます。
神をも畏れぬ(?) iPS 細胞の潜在能力_c0208671_9395361.jpg
 さて、どのような細胞にも変身できるということは、つまり、男性から採取してきた細胞をもとにして、卵子をつくることだってできてしまう、ということです。そして、もちろん、女性から採取してきた細胞をもとに、精子をつくることだってできてしまいます。

 果たして、そのようなことが許されるのか…大いに議論の余地が残されていますが、同性愛者の方にとっては朗報なのかもしれません。これまで、同性愛のカップルで子供をもちたい場合には、代理出産してもらったり、養子をもらったり、という方法に頼るしかありませんでしたが、いずれにしても、二人の遺伝子を受け継いだ子供をもうけることはできませんでした。ところが、このiPS細胞の技術を使えば、同性愛カップルの間に、二人の遺伝子を受け継いだ子供をもうけることだってできてしまうのです。まさに神業です。

神をも畏れぬ(?) iPS 細胞の潜在能力_c0208671_9423125.jpg


 今後、そのような世の中が到来するかどうかはわかりません。自然の摂理に反する行為を、社会がどこまで許容するか…難しい問題です。


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# by dreamwhile | 2010-03-26 10:07