ミトコンドリアの秘密(第三話)
2010年 07月 18日
日本では、多くの場合、女性は結婚後に夫の姓を名乗ります。その家に男の子が生まれれば、その姓は受け継がれていき、男の子が生まれなければ、その家系が途絶えてしまうこともあります。しかしながら、ミトコンドリアに注目してみますと、話は正反対なのです。
子供は父親と母親の遺伝子を半分ずつ受け継ぎます。この遺伝子というのは、細胞の核の中に入っているDNAです。精子と卵子は半人前の細胞で、どちらもDNAを半分しか持っていませんが、半人前の精子と卵子が受精すると、父親と母親のDNAを半分ずつもった一人前の細胞(受精卵)が出来上がり、新しい生命が誕生します。
さて、親から子へと受け継がれていくのは、核の中のDNAだけではありません。以前、ミトコンドリアは独自のDNAを持っているという話をしましたが、このミトコンドリアのDNAも、親から子へと受け継がれていきます。ただし、父親と母親から半分ずつではありません。母親からだけなのです。
ミトコンドリアDNAは母親から子供へと受け継がれていくわけですが、その家に男の子ばかりが生まれ、女の子が生まれなければ、その家のミトコンドリアDNAはその代で途絶えてしまいます。逆に、女の子を一人でも授かっている限りは、その家のミトコンドリアDNAは末代まで受け継がれていきます。
ミトコンドリアDNAを調べれば、家系をさかのぼって追跡していくこともできます。世界中のいろいろな人種の母系先祖をたどってみると、10-20万年前の一人のアフリカの女性に辿り着く、という研究結果も報告されています。「今を生きる全人類の共通の母」とも言える人で、「ミトコンドリア・イブ」というふうにも呼ばれています。彼女は長い歴史にわたって女系が絶えることのなかった、ある意味「幸運な」女性なのかもしれません。
↑↑↑
私たちの共通の母親って…どんな方だったのでしょうか?
子供は父親と母親の遺伝子を半分ずつ受け継ぎます。この遺伝子というのは、細胞の核の中に入っているDNAです。精子と卵子は半人前の細胞で、どちらもDNAを半分しか持っていませんが、半人前の精子と卵子が受精すると、父親と母親のDNAを半分ずつもった一人前の細胞(受精卵)が出来上がり、新しい生命が誕生します。
さて、親から子へと受け継がれていくのは、核の中のDNAだけではありません。以前、ミトコンドリアは独自のDNAを持っているという話をしましたが、このミトコンドリアのDNAも、親から子へと受け継がれていきます。ただし、父親と母親から半分ずつではありません。母親からだけなのです。
ミトコンドリアDNAは母親から子供へと受け継がれていくわけですが、その家に男の子ばかりが生まれ、女の子が生まれなければ、その家のミトコンドリアDNAはその代で途絶えてしまいます。逆に、女の子を一人でも授かっている限りは、その家のミトコンドリアDNAは末代まで受け継がれていきます。
ミトコンドリアDNAを調べれば、家系をさかのぼって追跡していくこともできます。世界中のいろいろな人種の母系先祖をたどってみると、10-20万年前の一人のアフリカの女性に辿り着く、という研究結果も報告されています。「今を生きる全人類の共通の母」とも言える人で、「ミトコンドリア・イブ」というふうにも呼ばれています。彼女は長い歴史にわたって女系が絶えることのなかった、ある意味「幸運な」女性なのかもしれません。
↑↑↑
私たちの共通の母親って…どんな方だったのでしょうか?
# by dreamwhile | 2010-07-18 03:05